月曜日, 8月 01, 2016

サマーセット・モーム著「月と六ペンス」、イギリスはロンドンからマルセイユさらに南太平洋の楽園タヒチへとそして不治の病に感染し最後を遂げる天才画家ストッリクランドの生涯を若き作家が綴る物語。画家ゴーギャンの生涯を模したといわれるこの作品は、人間の人生について様々な示唆を与えてくれる。株仲買人から40代にして突然全てを捨て去り本能の赴くままに絵画に没頭するといった異常とも思える情熱がストリックランドのどこから迸り出てというところまでは深く追及されていない。この画家との親交があった人々を訪ね詳細を明らかにしてゆくが、関心の絵を描くことに賭ける情熱の源泉については触れられていない。


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