水曜日, 3月 01, 2017

リチャード・ジェサップ著「摩天楼の身代金」ニューヨークを舞台に繰り広げられる摩天楼のホテル爆破とホテル所有者らとニューヨーク市警と犯人との凄絶な探り合い。この物語では犯人トニオ・ヴェガ青年として最初から分かっている。ベトナム帰還兵でコロンビア大学に籍をおくアルバイトの青年だ。読み終わり、何故かこの青年の事件を起こした動機が不明である。それがまさに現実的な恐怖に繋がっている面がある。実在するニューヨークの場所場所、市警の捜査、市長の登場と現実味を帯びた展開に次々とページを繰らせる迫力があり身代金の奪取方法も奇抜で面白い。

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