土曜日, 3月 31, 2018

P・D・ジェイムズ著「策謀と欲望 下」、ホイスッラー連続殺人鬼はあっさりと自害した。連続殺人鬼を追走する物語だと思ったが、作者はバッサリとなんの未練もなく断ち切った。その潔さに感心する。思えば、原子力発電所の小さな田舎町の近隣住民の悲喜こもごも嫉妬や妬みは元より噂、そして暴力と人間が暮らす世界の通常の普通の生活の機微を描きながら中心に据えたテーマは人間の欲望であった。

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