水曜日, 2月 27, 2019

佐々木護著「ストックホルムの密使 下」、ストックホルムの公使である大和田は原爆投下とソ連の対日戦始動との極秘情報を森とコワルスキーに託した。二人は2万キロの困難な旅を続け遂に秘密情報を届けたが、戦局は一進一退の状況だとし今だ戦争終結を認めず経線を主張する軍部。既に沖縄戦の敗北、原爆投下の状況でなお戦争護持を主張する人々、情報は錯綜し天皇の終結宣言までの道のりを克明に描く作者の調査は史実と小説の中の人物の配置そしてプロットは戦争とは何か?人間とは?を改めて提起させる名著だと思う。

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