日曜日, 9月 29, 2019

山崎豊子著「女系家族 下」、遺産相続の争いは姉妹3人の物欲のぶつかり合いが続き一行に決着を見せず、女の怨念ともいえる凄まじいまでの争いが続く。そんな中三人姉妹はそれぞれ遺産相続分を検分し少しでも有利になるよう画策していた。最終の親族会議の前日故嘉蔵の妾文乃が子供の出産を報告がてら本宅を訪れ、なんと嘉蔵が残したもう一通の遺言状を提出した。どんでん返しのように様々な事が暴露され決着が着く。浪速の繊維街船場の木綿問屋を舞台に物欲を情欲そして怨念を見事に描き出した作品だ。

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