木曜日, 11月 28, 2019

松本清張著「かげろう絵図 下」、昭和33年から34年に新聞に連載された著者の大作は社会と人間、男と女、権力闘争、派閥抗争等など世の中のありとあらゆる事象を描き尽くし尚且つミステリーで味付けして読者を最後まで引っ張る名著である。江戸中期第11代将軍家斉を中心に大奥での暗躍と堕落それを追及する脇坂淡路守と水野越前守忠邦在野の又佐衛門と新太郎、裏で糸を引くドン石翁とその一派多彩な顔触れを揃えて織りなす江戸絵巻は正に圧巻である。

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