火曜日, 1月 22, 2008

神戸康弘「どんな英語も絶対読める!びっくり英読法」を読んで。

かなり面白い。過去学校の教科書、英語の先生、参考書と読んできたが、正に目から鱗とはこの本だ。英文を図解し神戸式公式の中でキチンと説明している。今までの英文解釈とか読解法とかの本は何だったのと思いたくなるような出色の本である。

火曜日, 1月 15, 2008

「外国でゴルフがしたい」を読んで。

海外でのゴルフ初心者用に36のワード単語を中心にネイティブの発音と使い方を知る入門書である。実際に海外で100ラウンド以上している私の実感としてこの基本で十分ではないかと思われる。

アイリス・ジョハンセン「波間に眠る伝説」を読んで。

ロマンティック・サスペンスの女王と言われる作者ヨハンセンのメリス・ネミッドを主人公海洋学の研究者とするギリシャの島々と紺碧の海を舞台に繰り広げられるサスペンス。叔父ロンタナがある日、出航してまもなく船が爆破される。叔父は海中に沈んだ古代都市国家「マリンス」を探し当てるべく探検していた。マリンスに魅了されてもう一人の探検家ジェド・ケルビーそしてメリスの過去をしる武器商人ヒュー・アーチャーもマリンスを探し求め殺人が繰り返される。メリスが住む小さな島で保護しているイルカのスージーとピートを通してイルカの生態を織り交ぜながら物語は進展する。メリスとケルビーの恋愛と薄幸な過去を知る悪人アーチャーとの三つ巴の戦いが続く。

日曜日, 1月 06, 2008

P・Gウッドハウス「比類なきジーヴス」を読んで。

バーティー・ウースターとジーヴスの物語である。英国の貴族階級の若き主人バーティーとその類稀な頭脳明晰の執事ジーヴスが、バーティーの友人らと繰り広げる日常を英国的ユーモアでもって描く物語である。読後何故かほのぼのとする。バーティーとジーヴスの人間関係の間に「ユーモア」が横たわっている。難題に遇して右往左往するバーティーと機知機転を持って対処するジーヴスは正に比類なきといった形容が当てはまる。

土曜日, 1月 05, 2008

ジェフリー・ディーヴァー「ウォッチメーカー」を読んで。

2008年新年から、J・ディーヴァーの新訳本を読めるとは、幸せなことである。1日に購入しじっくりと読んだ。元ニューヨーク市警刑事部長で、現在四肢麻痺患者で民間人となってニューヨーク市から委託で捜査するリンカーン・ライムと現市警刑事であるアメリア・サックスのシリーズ物である。物語はサックス刑事が追う殺人事件とウォッチメーカーと呼ばれる殺人事件が、同時に進行する。「ウォッチメーカー」の犯人は、殺人現場にクラシッックな時計を置いてゆく。そしてこの二つの事件は終盤になって結合してゆく。さらにウォッチメーカーの犯人であるジェラルド・ダンカンの巧妙な伏線化した手口と証拠物件を残さない犯罪に立ち向かうライムとサックス、そして今回初めて登場するキャサリン・ダンス、彼女はカリフォニア州のキネスクと呼ばれる犯罪者の尋問を主に心理的に分析する特別捜査官である。彼女を交えて犯罪捜査は市警の警察官の犯罪を含めて複雑に展開してゆく。コフィン・ダンサーやイリージョニストなどの傑作と比較し物語は複雑な展開をしてゆく。終盤のローラコースター的展開はない物のライムとサックスの心理的葛藤を織り交ぜながら一段と成熟した感がある。物語全体の筋の面白さは過去の作品を読んでいる読者には、その変化がたまらなく魅力的である。読後の爽やかさは、J・ディーヴァーの特異な持ち味であると思う。次の作品が待ち遠しい。