立て続けに長編小説を読破した。J・ディーヴァー「スリーピング・ドール」そしてシェルダン「女医」である。両著あわせて1300ページにのぼる。ミステリー作家としても著名な両人でるがミステリーの組み立て方に違いがある。漠然としているが、ディーヴァーの科学的な緻密性とは対象的にシェルダンは小説家的である。殺人犯を追い詰めてゆく過程からして両者の違いは明白で、次から次へとローラコースター的展開をみせるディーヴァーとは違いシェルダンはゆっくりとした展開を見せる。十年も前になろうか。ある南アフリカから世界を旅する美人英語教師とであった。その教師の家つまり南アフリカの実家であるが、シェルダンが立ち寄るという話を聞いた。「女医」については、3人の医師が研修医としてサンフランシスコの群立エンバーカデロ病院に勤務することから物語は始まる。ペイジ、キャット、ハニー3人の医師と病院医師との関わりを中心に展開し、最後にキャットは殺され、主人公であるペイジも殺人容疑で裁判となってしまう。日ごろ憎しみを感じたバーカー医師が、最後に証言し裁判は無効となる。。
今日は12月31日夜11時30分になろとしている。今年一年本当に忙しく飛び回っていて読書の時間もなかなか取れない状況であった。
来る2009年はどんな年になるのであろうか。
水曜日, 12月 31, 2008
火曜日, 12月 30, 2008
ジェフリー・ディーヴァー著「スリーピング・ドール」を読んで。
久々の新作だ。J・ディーヴァーは裏切らない、がしかし前半部分は人物と背景及び人間嘘発見器と称される「キネシクス」なる解説等々、退屈な描写の連続だ。「ウォッチメーカー」でリンカーン・ライム及びアメリア・サックスと共同捜査を行ったカルフォニア州郡警察CBIのキネシクス専門官であるキャサリン・ダンスが主人公である。ある日州の刑務所から1人が脱獄する。ダニエル・ペル脱獄犯を主人公ダンスが捜査指揮を務め徐々に犯人を追い詰めていく。犯人はカルト的性質を持つ、異常人格者だ。カルフォニア州モントレー半島を舞台に展開する、心理作戦において終にペルを追い詰めた。捜査の初期段階でFBIのカルト集団専門捜査官ケロッグとの共同捜査の中で、ダンスは夫の交通事故死以来2人目の男性として恋心を抱く。ディーヴァーは言う「私たち人間はいかにもろい存在であることか。人は一人きりでは生きられない。だったら、その誰かに頼りたい気持ちを、一緒にいて楽しい人物、夜遅くその体にそっと寄り添いたいと思えるような人物、自分を笑わせてくれる人物で埋めてもいいのではないか。希望を持ち続けてもいいのではないか。きっといいことがあると期待してもいいのでないか。」そしてJ・ディーヴァーは裏切らなかった。ローラコースター的展開と最後の最後での逆転劇、FBI捜査官ケロッグがペルを殺した。。
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