IT社長の徒然日記
創業以来30数年、読書を通して思うことを日記として記していきたいと、思いました。オーディオ、ジャズ、ゴルフ、海外旅行、酒その他諸々について。
日曜日, 9月 27, 2015
著者自身の職業作家としての遍歴や思いが、読み取れる。虚空な作家だと思っていたが、至って普通の作家だと気づかされる。著者の小説に対する思いが感じられる好著だ。
水曜日, 9月 16, 2015
光と闇、交錯する大都会に暮らす人そして様々な人間模様が平凡に語られている。何故か語るべき人物像が見えない。何か悩みや生活を背負って大都会に生きる人間の様々なシーンが表現され著者独特な表現だ。ここにも暗い闇が漂い、その中を泳ぐ人間の姿がある。
木曜日, 9月 10, 2015
正に村上ワールドの世界だ。錯綜と混濁と不条理の間を生きる人間達の生ける模様が描かれている。人の生の暗闇と運命そして偶然が襲うそんな人生模様が至る所に存在し不条理性が溢れかえる。所詮、人間の生とはこんなものだ。日常に潜む非日常性の中を掻い潜り、繋がりののない繋がりの中で生きてゆく。偶然と必然そして人は繋がって意味のない人生を歩むのだろうか?
水曜日, 9月 02, 2015
読後の清涼感や爽快感を味あわせてくれる絶好の書だ。青島製作所を舞台に業績の悪化、追い詰められてリストラ、競合他社ミツワとのM&Aと多彩な状況を盛り込みさらにそこに野球部を絡ませてゆく。中小企業の社内風土や状況が真摯に捉えられ、そこで仕事をする人間達の観察眼もさすがである。人生を真面目に生きることにより、運が開けてゆくと言った定石はこの書でも通用している。
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