IT社長の徒然日記
創業以来30数年、読書を通して思うことを日記として記していきたいと、思いました。オーディオ、ジャズ、ゴルフ、海外旅行、酒その他諸々について。
金曜日, 2月 28, 2025
笹沢佐保著「悪魔の沈黙」,父親に頼まれたゴルフクラブを届けるべく八王子郊外にむかったのだが、そこで道に迷い女子高生二人に金をせびられた必死になって若原絵里子はクラブを振り回し二人を殺害したと思った。それを見ていたと思われる男に拾われ自宅まで送ってもらう。数日後にその男に声を掛けられ彼のマンションへとそして肉体関係を強制され二人は結合する。著者の本領発揮的な官能ミステリーだ。ただそこには人間不信と人生の孤独が見られるまさに傑作だ。
江戸期には北と南町奉行所に定廻り同心は十二名いたというその定廻り同心を1名ずつ取り出し6話からなる時代ミステリーである。面白く読ませてもらった。
笹沢佐保著「女神の雪降る夜に死す」,幸せの絶頂にあった二人の男女が女神湖畔で殺害された恵美の友人だった、さらに殺人が続く恵美は推理力を発揮して事件解決へと邁進する。何の物証もない殺事件からの解決へと導くその過程を存分に楽しめるミステリーであった。
笹沢佐保著「なめられた女」,ある日弁護士一家座間家に一人の中年の女が転がり込んで来た佐竹律子と名乗った。座間家の長女麻紀は強烈な不快感を覚え父の弁護士事務所の若手弁護士の若林に相談し律子なる人物の調査を開始するそこで判ったのは母芙美代と律子との関係だった。些細な動機からミステリーに発展させる著者の天才的思考には驚愕させられる。
笹沢佐保著「悪魔の剃刀」.先端企業のWHM社の課長代理が死亡した専務から真相究明を指示された海老沢は真相を求めて右往左往するが杳として真相に近づけない日々を送る。そして課長代理を慕う女性の白骨死体が発見される。名探偵登場というミステリーでもなく一介のサラリーマンを主人公とした推理小説は面白い。
東野圭吾著「11文字の殺人」,女流推理小説家に纏わる不可解な連続殺人事件に翻弄れる彼女は一体解決をできるのか?スポーツジムを経営する社宝の提案で企画されたクルーズ旅行で遭難という事態に直面し海に投げ出された乗客は泳いで島にたどり着いたしかし参加者の一人が死亡したことに始まる連続殺人事件愛する人を亡くした喪失感と恋人を殺された犯人に対する 憎悪それが引き金となり復讐に燃える女性の究極の愛と報復。
笹沢佐保著「遙かなり蒼天」,短編集である。様々なシチュエーションと卓越せるプロット著者ならでは落ちと非常に面白く読んだ。
笹沢佐保著「破壊の季節」,有名大学へ入学した3人の兄弟と絡む女性、そして世の中は大学闘争で全共闘が活躍していた。長男のフィアンセ芙美代は長男裕一と結婚する筈だったが次男裕次に関心を持ち彼が殺人を漏らした言葉を聞き動揺し真意を探ろうと腐心した。そして何と兄弟3人は次々と死んでゆく。
三木達二の残した遺産は土地建物及び有価証券t合わせて30億円にもなる、この遺産を妻と三人の子供そして達二の愛人に生ませた子供がいて一人された弁護士北原が仕切っていた。莫大な遺産を巡る対立は徐々にエスカレートしていく血縁を織り交ぜ意外な展開へと。
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