医科大学在学中にアルバイトとして書いて、アメリカ探偵作家賞に輝いた処女作である。物語は、主人公のジョン・ペリー医師仲間の中国系米国人医師アート・リー医師が中絶を巡る陰謀に巻き込まれ、事件解決リー医師の解放に向けてペリー医師が奮闘する探偵小説である。カレンという若い女性が中絶による出血で死亡する。ボストンで力のある医師J・D・ランドール一族の陰謀により事件は、何も関係ないリー医師がターゲットにされ犯人とされ投獄されてしまう。後半は徐々に犯人像に迫るペリーの活躍が中心となり、思わぬ展開が。アメリカ社会の中絶を巡る問題は、宗教とからみ賛否両論そしてクライトンは、本書の最後に医師あるいは医療と倫理の問題について言及する。(500頁)
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