土曜日, 6月 02, 2007

マイクル・クライトン「サンディエゴの十二時間」を読んで

物語は、主人公の米国務省情報調査官グレイブスと犯人との頭脳線だ。機密情報をコンピューターから盗み出した極右翼の犯人は、神経ガスを強奪。1960年代後半というから、リチャード・ニクソン大統領の時代、中国との接近及び政策に不満を持つ犯人は、カリフォルニア南端のサンディエゴで共和党大会を開く当日大統領が現地に乗り込むその日に、爆弾と神経ガスで100万人の殺戮を企てる。これを阻止すべく主人公は、反生物化学兵器を提唱するノードン博士と仕掛けられた現場であるアパートメントに進入既に犯人は逃亡中に警察の非常警戒線に衝突し死を遂げた。心理作戦を強いられ爆発数分前に。。という後半は行き詰る頭脳線だ。SF探偵小説としても素晴らしい作品だ。「緊急の場合は」「スフィア」と比較してもこちらが断然面白い。

0 件のコメント: