サラリーマン生活を送る主人公佐伯50歳にして、若年性痴呆症(アルツハイマー)を患う人生の悲劇が主題だ。死に至る病と言われるアルツハイマーを若くして発症する佐伯、家族同僚そして知人周囲の人々との様々な交流を通してこの病の持つ悲劇を描いてゆく。物語の最後は、陶芸で山に籠り下山途中で妻枝実子が迎えに来た時、既に妻を認識できないという悲惨な結末だ。周囲の人間はどうであれ発症した患者本人は既に全てが忘却の彼方に追いやられ生きている現実は、果たして悲壮なのだろうか?。何もかも忘れ記憶を無くし生きてそして死んでゆく。
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