赤川次郎著「マリオネットの罠」、長野県茅野市の山荘は古い洋館でレンガ壁には蔦が配い趣を抱かせる広大な敷地を有していた。館の主は古美術商だという、三人の娘と使用人が男女各1名づつおり、そこに上田修一というフランス旅行から帰って来たフランス語の家庭教師がいた。修一は二人の館の娘、紀子と芳子が出かけた隙に屋敷を見回り偶然地下で追う一人の妹を発見する。親しくなった妹の雅子は修一の計らいで脱出して次々と殺人を犯す。一方姉の紀子は麻薬の闇ルートを束ねるトップとして君臨していた。修一の許嫁と刑事らの情報戦により事件の解明が進んでゆく。この小説のプロットは非常に良く練らていて圧巻だ。
日曜日, 3月 29, 2020
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