日曜日, 3月 29, 2020

恩田陸著「ユージニア」、田舎町の旧家それも医院で起きた大量毒殺事件が齎す直接の被害者及び家族、友人またその医院の家族医院に務める家政婦等々に与える負の遺産を回り苦悩する人間の物語だ。医院の家族の一人で目の見えない美少女を回り4半世紀を過ぎた今明らかにされる犯人とはやはり少女そして少女に感化された青年による犯行だった。人間の体感と記憶の奥底に潜む疑念そしてそこに自分の人生を重ね合わせ懊悩する人間模様を描いている。

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