IT社長の徒然日記
創業以来30数年、読書を通して思うことを日記として記していきたいと、思いました。オーディオ、ジャズ、ゴルフ、海外旅行、酒その他諸々について。
木曜日, 11月 28, 2024
黒川博行著「暗礁 上」、お馴染みニ蝶会の生粋のヤクザ極道の桑原と建設コンサルタントの二宮企画の二宮とのドタバタ劇が楽しい。運輸会社と警察組織が絡む癒着が発覚しそこに暴力団が絡んで複雑な様相を呈し桑原と二宮が巻き込まれる。
ポール・ベンジャミン箸「スクイズ・プレー」、ある日元大りーがーのチャップマンからの電話がありマックスは彼からの依頼を受けた、脅迫状がとどいたという絶頂期に自動車事故で片足を失った彼は五年後の今政界進出を考えていた。チャップマンに係わる人物に会い捜査を進め身の危険を体験しながらたどり着いた真実は?このベンジャミンという著者はポール・オースターの筆名であるという。
町田そのこ著「52ヘルツのクジラたち」、主人公キコの数奇な運命必死に生きようとする彼女に降りかかる災厄に人生を翻弄されるその時聞こえる52ヘルツのクジラの声によって救われ必死に正直に生きる姿が共感を呼ぶ。
西村京太郎著「絹の遺産と上信電鉄」、本屋で思わず見つけた我が故郷を題材とした西村京太郎のこの本であった群馬県富岡市の世界遺産、富岡製糸場の中で十津川警部の同僚西村刑事が殺害された、この捜査が開始され意外な結末を迎えるそこには太平洋戦争の中で起きたフィリピンと日本との深い関係があった、プロットといい中々楽しめる内容だった。
東野圭吾著「使命と魂のリミット」、 帝都大学病院に勤務する氷室夕紀は、亡き父健介の動脈瘤の執刀を担当した西園教授に対して疑念を抱いていたしかも夕紀の母友里恵と西園は再婚するというまた宮園は自分の息子がパトカーで追跡され死亡した事件の同時が氷室健介つまり夕紀の父親だという複雑な関係にあった。動脈瘤の手術を待つ自動車会社社長に恨みを持つ男の病院爆破計画による窮地に。。。。
村田沙耶香著「コンビニ人間」、 18年間もコンビニで働いている古倉恵子はコンビニ以外で働けないという女性だ、しかし以前働いていた男と同棲し彼の勧めもあってコンビニを辞めて就活を志すが面接の日コンビニ寄ると本能的に体が動きテキパキと仕事を自然にこなすようになった。現代の象徴とも言えるコンビニを題材に一人の女性の考え方を追う。
畠山健二著「新本所おけら長屋 二」、お決まりの3編の短編集だ。笑いあり、泣きアリ、人情交えたおけら長屋の面々が繰り広げる騒動の数々は読者を和ませる魅力を持つ。
笹沢佐保著「孤独なる追跡」、 商産省の総務課長である利根川四郎は部下の事務官水原姫子のある貿易会社の常務のモーテルでの死亡の件で役所を強制退職させられた。真相を探るべく利根川の孤独な追跡が開始された、北海道から沖縄までしかし姫子足跡は杳として掴めない孤独と焦りが募る。愛、不倫、殺人、家庭、人生をテーマである本書ミステリーは著者の独壇場である。
島田荘司著「夏、19歳の肖像」、19歳の夏、バイク事故で入院した病院の5階の窓から外の景色を日がな一日みていて、きずいたそれはビルの谷間に埋もれた戸建ての家であった、その家を見ていて美少女にきずき今度は双眼鏡を手に入れ詳細に何日も何日も見続けた。そして少年の胸に淡い感情が沸き何とか接触したいと願い尾行する。恋愛小説ぽいがラストは衝撃的でまさに小説の世界を体現させてくれる、どんでん返しが待っている。
森村誠一著「結婚の条件」、本書は全体的にプロットは小気味よく上手く纏められている、夫婦l二組を通して結婚の何たるか女性の社会との係わりと自分の人生を考え逡巡するそこに殺人を絡ませミステリーとする著者のお家芸である。
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