IT社長の徒然日記
創業以来30数年、読書を通して思うことを日記として記していきたいと、思いました。オーディオ、ジャズ、ゴルフ、海外旅行、酒その他諸々について。
日曜日, 12月 29, 2024
笹沢佐保著「多重人格」、本書も4編からなる短編集である、どの編も素直に面白い独創的なシチュエーションにプロットさらに最後に読者を唖然とさせるどんでん返しそしてそこには常に人間がいるさらに人生がある。
笹沢佐保著「鍵」、9編を含む短編である、著者の短編は独創的なシチュエーションとプロットさらには人間の洞察力が凄いと感じるのは私だけだろうか?どの編も感動して楽しく読めるこんな作家が実際いたのである。
笹沢佐保著「はみ出し刑事」、溜池書刑事課捜査一課のメンバー7人である、その中にカウントされない一人の刑事がいる大和田正人警部補である、彼は事務方から捜査一課に来た新米である。階級は警部補であることからはみ出し刑事として疎まれていた。彼は義理人情に熱く正義感のある男だった。そんな彼が署内で起こす騒動が面白い。この刑事の人間像作る著者の想像力に感嘆する
笹沢佐保著「女の決闘」、嫁姑の対立を極限まで追求した稀有な作品である。まさに女の決闘の題目に相応しい作品である。ここまでやるか?というストーリーでありプロットである、著者の女性を描く筆力にはただただ感心させられる。
東野圭吾著「探偵倶楽部」、 5編の短編集である、それぞれの短編はストーリーはもとよりプロットも良く考えられていて一気読みの感がある。富裕層のお客だけを持つ探偵倶楽部が事件解決に挑むという設定だ。
ソン・ウォンビョン著「アーモンド」、読後何故か印象に残る作品だ、生まれたて感情を持たないソン・ユンジュが生長する過程でさまざまな場面に遭遇しながらも生きてゆき、人との繋がりも愛を持って接してゆく姿に感動する。
東野圭吾著「パラドックス13」、13分13秒に時間が跳躍して歴史が後退するというSFをテーマに極限状況に置かれる人間の心理それは死への決断である生と死極限状況での決断を迫る。強烈に人生を考えさせるプロット的には冗長性が否めないが全体では成功してると思う。
黒川博行著「溶果」、堀内・伊達シリーズを初めて読む、桑原・二宮シリーズは数冊読んだが、堀内・伊達シリーズも面白い、府警を退職した二人の暴対刑事が退職後も意気投合して事に当たる伊達の節度も面白く半グレやヤクザとの対決も面白く、まさに一気読みの感がある。
笹沢佐保著「血の砂丘」、まずプロットに感心する、誘拐の誘拐という発想だ、今まで考えつかなかった視点での展開正に一気読みだった。離婚を余儀なくされた女性三香子の前夫への復讐は前夫の溺愛する娘の誘拐だった、しかし誘拐してから3日目に誘拐した娘がゆうかいされてしまう。
黒川博行著「暗礁 下」、それにしても読者を楽しませてくれる二宮と桑原のさりげない会話の中に何故か安心感・親近感を感じてしまう沖縄での戦闘を終え本当に帰って来た二人は特に二宮は桑原のシノギに突き合わされひどい目に合わされる。疫病神シリーズの最新作が待ち遠しい。
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