月曜日, 5月 14, 2007

マイケル・クライトン「タイムライン」 を読んで。

量子テクノロジーを駆使した時間飛行という物理学の概念を手段に中世フランスの14世紀中期との時空を超えた世界を見事に描写する著者のアイデアは特筆すべきものだ。クライトンのまた歴史観がすごい。宗教、殺戮、暗黒の時代と言われる中世史観を否定する。確実に現代に繋がるテクノロジー文明までもあったという。SF小説は、こう書くんだ、組み立てるのだという見本みたいな作品で、読者を飽きさせないエンターテイメント、脳裏に浮かぶ中世の世界を垣間見る歴史観と描写には脱帽だ。(720頁)

1 件のコメント:

yes_no さんのコメント...

この小説を基にした映画を見た事があります。
ttp://www.amuse-s-e.co.jp/timeline/
面白かったですよ。