金曜日, 2月 27, 2009

季刊「羅針」編集部編「あこがれのゴルフ三昧ロングスティイ」を読んで。

この本は、ハワイ、タイ、マレーシアつまりハワイとアジア中心のロングスティイを中心にしかもロングステイを「ゴルフ」中心に書かれている。私はハワイに4回、オーストラリアに5回、タイに5回、マレーシアに2回、インドネシアに3回、台湾に2回とアジアを中心にゴルフをして来たが、物価の安さと治安そして年金額を考慮して、総合的に判断するとやはりアジアなかでもマレーシアの治安、物価、英語が通じる、ゴルフ場と第一位にランクすると思う。コタキナバルしか行ってないが、唯一欠点としてはビジネスクラスの航空券が高いといったところか?
通常3ヶ月滞在で十分であると思う。アジアを拠点として、オセアニアから中東、西欧への旅行も可能である。4月から7月までは日本へ8月から9月まではカナダで、10月から12月はタイ、1月から3月はマレーシアと、そんな日々の夢を見させてくれる本である。

月曜日, 2月 23, 2009

ドロシー・L・セイヤーズ著「ピーター卿の事件簿」を読んで。

著者の1930年代の作品からの珠玉の短編集ということである。シャーロック・ホームズの後継と歌われた著書の推理短編集である。ピーター・ウィムジー卿が、解決してゆく殺人事件はホームズを彷彿とさせる。ドイルのホームズが少し科学的な側面があり、ジェフリー・ディーヴァーへの系譜と思わせる。英国ロンドンを中心に田舎での事件が多い。「不和の種、小さな村のメロドラマ」はウィムジー卿の探偵の真骨頂とも言うべき作品である。

木曜日, 2月 19, 2009

スコット・フロスト著「警部補デリーロ」を読んで。

米国はカリフォニア州パサディナ市警の女警部補デリーロが、一人娘レーシーのひょんな事件から、連続殺人事件に巻き込まれてしまう。著者のパサディナ市や物語の背景の描写は、冗長性を伴うものの訳者が言っているように3Dを連想させる見事な描写で、息づかいが読者に伝わってくる。人気TVドラマシリーズXフィイルの脚本を担当していたということで、納得。次々と発生する殺人の連鎖そして犯人は連続爆弾魔だと判明、誘拐人質となったレーシーと連鎖を辿り追いつめるデリーロとの壮絶な戦い。死と向き合う事でのギリギリの生との境界線上にある人間の究極の愛とはやはり、血を分けた子供への母としての肉親への愛に行き着くのであろうか。

月曜日, 2月 16, 2009

サイパンへ行ってきました。

2泊3日の忙しい旅でした。今まで数十回のうち一番短いステイとなりました。今回はゴルフのみでした。
サイパンは今回始めてです。
ホテルはサンロケ地区島の北西になります旧ニッコーサイパンで、今はパームス・リゾートホテルとなっています。多分オーナーが変更になったようです。ホテルから15分ほどのラオラオベイ(LaoLaobay)カントリークラブで1日2ラウンドしました。WestコースからEastコースへと回りました。
なんと苦節約30年に渡るゴルフ人生の中で初の快挙、つまりエース、ホールインワンを達成しました。EastコースNo4ショートホール距離は150ヤードやや強めのアゲインストの風の中7アイアンのショットは、ピンハイの右5~6ヤードからスロープでボールはカップに吸い込まれました。「あれ!ボールが消えた。もしや?」
このホールは左が海です。カートでグリーンサイドへそしてカップを確認、マイボールは確実にカップインしていました。
ラウンド終了後にサーティフィケーションカードを貰いました。ホールインワンの証明書ですね。
夜はガラパン地区に繰り出しカントリーハウスでステーキとスーパーでお土産品を買い今回の旅を終了しました。

木曜日, 2月 12, 2009

トム・ロブ・スミス著「チャイルド44」上下巻を読んで。

1950年代前半、場所はソ連のモスクワKGBの前身国家保安省の役人レオそして妻のライーサが、児童殺人事件に遭遇する。上巻は冬の時代のソ連をこれでもかと描写する厳寒の地、そして粛清まるで現在の北朝鮮のキムジョンイル体制を髣髴とさせるように思える。正義感の強いレオは事件の捜査で保安省の規定から外れた捜査を行い遂に遠隔地へと降格され、民警として働く。全ての利権そして快適な住まい、さらに両親をも巻き込んでいまやレオに残されたものは、何もない。人間丸裸になった時点で、夫婦愛に目覚め国家保安省の追及から逃亡する中で、人生を賭してやるべき児童殺人事件の犯人を検挙するこの一点に絞り夫婦助け合いながら突き進む。物語の結末は、意外にもアンドレイというレオを自身の弟であった。。。


火曜日, 2月 10, 2009

シオドア・スタージョン著「海を失った男」を読んで。

幻想作家とかホラー作家とか呼ばれている著者だというが、かなり内容は哲学的に分類される。「ビアンカの手」は実は愛の究極的な形を追求したのではないか。と思われる。ランとビアンカの世にも不思議な愛そして結婚、精神異常者間の愛といえばそれまでだが、実際そのような精神でなくてはなされない愛ではなかろうか。通常の人間にとっての愛というものが存在しないとも受け取れるメッセージか。
この短編集に人間の全て、愛、怠惰、人生、神、悪魔等等とスタージョンの創造力は読者を魅了してやまない。

金曜日, 2月 06, 2009

シドニー・シェルダン著「上の吹かす風」上下巻を読んで。

米国は、カンザスシティーの田舎町の大学教授であるメアリー・アシュレーが、ある日突然大統領の補佐官スタントからの電話で東欧の共産圏国家ルーマニアの大使へと案内される。愛する夫エドワードと離ればなれとなる生活を考えられないメアリーはこの話を断る。がある日突然夫は交通事故死となる。決心したメアリーはルーマニア大使に赴任する。そこでは独裁国家のイオニスク大統領が全権を握る諜報機関が暗躍する闇の国家であった。米国大統領エリソンからFBIやCIAさらにルーマニア、暗躍する国際的テロリストと登場人物はまさに世界を跨ぎ、物語の展開のテンポは他の著者の作とは全く違い最後の頁まで読者を誘う迫力がある。今まで読んだ中で私は一番だと思う。