土曜日, 6月 06, 2009

綾辻行人著「十角館の殺人」を読んで。

作者のものを読むのは二作目である。「館シリーズ」である。処女作であるという。かなり練られたトリックで読むものを飽きさせない。伏線が多様に展開し読みながらの犯人の特定は難しい。中村清二なる異様な建築家による異様な建物・館の中で、次々と起こる殺人事件、愛するものを殺された犯人の執拗な復讐劇が展開される。奇妙な館、鬼才の建築家及びその兄弟と娘に纏わる秘話と。伏線の多様性を見事に纏めた本格的推理小説だ。

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