アメリカとメキシコ国境を境に、サンディエゴからメキシコのティファナそして南米の小国が登場する。舞台に主な地はメキシコのグアダラハラそしてティファナとサンディエゴだ。実は数年前にロサンゼルスへ行った際に、国境を越えティファナへ行った。通関してバスに乗ったが、そのバスの車体及びガラス窓には無数の弾痕があった。そしてティファナの街は、「いかがわしい」の一言であった。舞台はメキシコ、アメリカ側DEAの特別捜査官アート・ケラーを中心に物語は始まる。麻薬コカインとメキシコマフィアそして汚職、殺人、暴力そして復讐と悪の全てを描き出す著者、そして神の存在のと対比しながら。昨年後半に読んだ「ミレニアム」に匹敵する面白さだ。この小説の中身そのものが、真実と思えるほどの迫力だ。暴力、殺戮の中にマフィアそしてケラーの家庭を妻を描く、物語に登場する様々な人物のデイテイルと心理描写まで、正に秀逸の作品だと思う。著者の無限の可能性を実感する。
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