当時の江戸庶民の服装や持ち物また東海道の川崎宿が紹介されている。当時でも川崎太師こと平間寺は有名で江戸後期には参拝客が多かったという。毎年正月の2日は、初詣に川崎大師に出掛け、葛餅を買って帰るが、住吉という店舗は天保年間の創業だと知った。
また庶民の暮らしで湯屋つまり銭湯が紹介されている。当時は混浴で、湯槽ゆぶねは暗く余り清潔ではなかったという。そして江戸は究極のリサイクル・エコ社会だったと。糞尿までリサイクルした超還元社会、鋳掛屋に始まり羅宇屋らおやという煙管の吸い口と吐き口を繋ぐ竹製の筒のヤニ掃除から取替えまで行っていた。この全集は江戸庶民の生活がカラー図及び写真で楽しめる。
