水曜日, 6月 09, 2010

スコット・マリアーニ著「消えた錬金術師」を読んで。

読んで数ページ過ぎ、この歴史ミステリードラマは多分映画化されるだろうと予測した巻末のあとがきにやはり、そう書いてあった。情景が、色彩が、物語のプロットの巧みさとともに読者をぐいぐいと渦中へと引っ張ってゆくそんな面白さがある。主人公ベンは、英国特殊部隊の隊員を経験し現在捜索屋を稼業とするそんな彼の元へフェアファックスと名乗る人物より孫のルースの病気を治すため、古来伝えられている錬金術を用いた不老不死の手稿を手に入れて欲しいと依頼を受ける。そしてフルカネリという錬金術師に辿り着くその手稿を回り、アクションありミステリーそしてラブロマンスありと冒頭でも言った映画化に最適な展開は実に面白い。2010年私のミステリー推薦NO1といったところだ。

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