木曜日, 1月 30, 2020

連城三紀彦著「戻り川心中」、大正期から昭和に掛けての暗い時代を背景として書かれた短編5つを載せている。著者の本に接するのは初めてだが、その文章の流れるような美しさと言葉・単語の選択感というかミステリーとして意識する前に感激してしまった。暗い時代背景の元に起こる殺人事件と人間の愛を深く洞察した物語は傑出したものだと感ずる。

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