柚木麻子著「BUTTER」、おじさん達3人も食い物にして殺害した梶井真菜子、出版社の記者である町田里佳は彼女を取材するため、度々東京拘置所を訪れ面会し談話を続けて行く。そして取材対象の彼女の意見で彼女の実家である新潟県阿賀野市まで足を延ばして母親、そして妹にあう。彼女が通っていたフランス料理の料理教室にも通い徹底的に理解しようと努力する。そして最後に記事にして好評を得るが彼女は混乱し記者を外された。取材中に里佳を廻る様々な友人同僚先輩とを廻る人間関係を伏線としてミステリーというより人間を日本社会の根底女同士の友情までもが主題となっている。