月曜日, 4月 29, 2024

中山七里著「カインの傲慢」、日本社会での永遠の課題、今回は臓器移植をテーマに貧困という要素も加え生と死という主題に犬養隼人刑事と明日香助手を交え犯人を追走する物語はプロットといい伏線も鮮やかに嵌りこんでの傑作だ。貧困家庭での臓器売買は売るものは自分の体しかないという状況での結果に読者を釘ずけにする。現代社会での格差にも言及し一段と社会性を帯びた描写は清張なみに素晴らしい。

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