町田そのこ著「52ヘルツのクジラたち」、都会で一人暮らしの若き女性に降りかかる様々な苦難と絶望、出自は妾の子だという貴瑚の絶望感は際限なく己を痛めつけられ死おも希望する状態であった。ふと決断したのはかって祖母が住んでいた大分県の海辺の小さな町へ移住した、そこで言葉を出せない愛(いとし)という13歳の少年と出会う。52ヘルツのクジラとは声を発するが周波数が52ヘルツで他のクジラへ信号が送れない孤独なクジラを意味する、それは少年であり且つまた主人公の態様だった。そんな二人に連帯感が生まれ生への希望が芽生えるといった物語である。
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