火曜日, 4月 10, 2007

エンプティー・チェア を読んで。

ジェフリー・ディーヴァーの「エンプティー・チェア」を読んで、私は彼の最高傑作だと思う。お馴染みのリンカーン・ライム&アメリア・サックスのコンビのジェットコースターミステリーだ。兎に角最後の最後まで読者を夢中にさせる緊迫感と一気に読破させる力をこの本は持っている。ノースカロライナのパケノーク郡の小さな町で起こる殺人誘拐事件にライムとサックス介護士のトムが、ライムの手術の為に大学病院を訪れる。いつものセントラルパークにあるライムの部屋の分析機器がここには無い。緊急に調達した古い機器での解析が始まる。犯人を追い詰める中相棒のサックスが、同僚を銃殺してしまう。事件は意外な展開へと進み、警察内部の所長ベルと実業家との癒着そしてこの小さな町全体が、農薬に使う毒薬によって汚染sれていることが判明する。町には子供がいない。このミステリーの周到な展開は正に圧巻というべきもので拍手を送りたい。

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