上下巻あわせて700頁に及ぶ長編大作である。以前「ダヴィンチコード」を読んだが、壮大な物語はマイクル・クライトンはたまたジェフリー・ディーヴァーをも凌駕する圧倒的な情報量を持つ背景描写には感服した次第だ。この物語は宗教と科学という壮大なテーマをミステリー調に仕立てかつエンターテイメント性を忘れず最後までハラハラ・ドキドキ感を読者に齎す、稀に見る傑作である。主人公であるハーバード大学教授ロバート・ラングドンシリーズの2作目だ。ヴァチカン市国を舞台に展開する犯人のイルミナティーと反物質なる時限爆弾の捜索と。。。ただただ、面白い。
火曜日, 8月 28, 2007
木曜日, 8月 23, 2007
渡辺信一郎著「江戸の閨房術」を読んで。
閨房とは、簡単に言えばベッドの中でということである。色道指南あり嫁に行く娘の指南ありと、江戸町民は性を解放的に楽しんでいたという。1600年代の初めに既にこうした数々の性に関する著作が出版されていたこと事態、西洋から200年も前であったと。正に驚異的である。女性性器の分類について上品、中品、下品、新開と分類し上品の女性を娶らば一生の宝物を見つけたのと同じ位の値打ちがあるという。世の男性諸君は、江戸の閨房術を学んでから結婚すべきだと。
日曜日, 8月 12, 2007
江戸川乱歩全集第20巻「堀越操作位置課長殿」を読んで。
昭和32年、乱歩最終短編作「堀越操作位置課長殿」を始めこの20巻には、少年・少女雑誌への投稿ものが、収録されている。大人物の焼き直しで過去の作品からの流用がほとんどだが。何故か少年の頃の懐かしさと郷愁からツイツイ最後まで読んでしまう。乱歩を読むと田舎の木造校舎の匂いと澄んだ川の流れ、夏休みにカジカや鮎・ウグイを銛で突いた様々なセピア色のシーンが脳裏を過る。
金曜日, 8月 10, 2007
レイモンド・チャンドラー「ロンググッドバイ」を読んで。
サスペンスでは、古典的な傑作と言われる「ロンググッドバイ」。主人公で私立探偵のフリップ・マーローを取り巻く人間が引き起こす殺人事件は相互に関連しながら物語りは展開してゆく。1953年の出版であるから、既に50年つまり半世紀を過ぎた作品である。著名な作家村上龍による翻訳である。翻訳者村上の覆いいれとは裏腹に、ジェフリー・ディーヴァーやマイクル・クライトンを読んだ後では、もはやサスペンスとは?と疑問が沸き起こるほどの展開もなく、人間との交わりを通しての作者の人間観を垣間見る程度にしか面白みが沸かない。
火曜日, 8月 07, 2007
JKローリング「ハリー・ポッターとアズカバン」の囚人を読んで。
友人二人、ロンとハーマイオイニーそして校長ダンブルドア、囚人シリウスブラックとの運命の出会いをとうしてハリーは成長する。なき父母の仇であるペテグリューさえも許す心を持ったハリーそして亡き父母の友人でありハリーの名付け親のシリウス・ブラックとの物語、後半部分は手に汗をといった展開は見事である。ハーマイオイニーが持つ逆転時計によるサスペンス的展開は見事である。
登録:
投稿 (Atom)