日曜日, 8月 12, 2007

江戸川乱歩全集第20巻「堀越操作位置課長殿」を読んで。

昭和32年、乱歩最終短編作「堀越操作位置課長殿」を始めこの20巻には、少年・少女雑誌への投稿ものが、収録されている。大人物の焼き直しで過去の作品からの流用がほとんどだが。何故か少年の頃の懐かしさと郷愁からツイツイ最後まで読んでしまう。乱歩を読むと田舎の木造校舎の匂いと澄んだ川の流れ、夏休みにカジカや鮎・ウグイを銛で突いた様々なセピア色のシーンが脳裏を過る。

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