日曜日, 12月 06, 2009

ジェフリー・ディーヴァー著「ソウルコレクター」を読んで。

550ページにもなる長編である。リンカーン・ライムとアメリア・サックスのコンビが、犯人を追跡するシリーズだ。物語は、ある巨大なデータマイニングセンターを中心に展開する。犯人の正体は「全てを知る男」だ。住所、氏名、家系、数ヶ月間のクレジット情報から趣味、行動パターンさらにGPSによる追跡調査まで、そして様々な物を収集するコレクターだ。リンカーンを中心とする犯罪捜査斑の身内にも犯人の魔の手が伸びる。いとこのアーサーが殺人犯として起訴されることから、不審に思ったリンカーンの捜査が開始される。殺人犯のルーキーといわれるプラスキー巡査、ニューヨーク市警ロン・セリットー警部そしてアメリアと殺人犯は執拗に攻撃を開始する。例のディーヴァー特有のどんでん返しを期待して読み進める。が幕切れはデータマイニングセンターの警備員の犯行と判明する。期待して読んだが、過去のディーヴァーの作品からするとまあまあかなと思わせる出来だ。

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