IT社長の徒然日記
創業以来30数年、読書を通して思うことを日記として記していきたいと、思いました。オーディオ、ジャズ、ゴルフ、海外旅行、酒その他諸々について。
日曜日, 3月 25, 2012
トレヴェニアン著「シブミ」上巻を読んで。
書名にまず魅かれる。ウィンズロウ「サトリ」の原作が本書だ。ニコライ・ヘルの成長過程が上巻で記される。娼婦の元で生を受けたヘルは、日本軍上海部長の岸川大佐に回りあい「碁」を学ぶ、戦争で中国での日本軍の形成が悪化の一途を辿り、遂にヘルは岸川将軍の勧めで日本へと、碁士大竹七段の元へ日本での生活が始まる。戦前戦後を通して日本人の生活描写が良く表現されていて、ヘルが日本的なシブミへと到達すべく人生の目標設定がなされるまでが本書上巻である。
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