松岡圭祐著「水鏡推理Ⅵ クロノスタシス」、今回のテーマは過労死である。過労死バイオマーカーという菅野医学博士が開発した過労死にPDG値という数値を方程式から求め過労死への判断基準を提供するといった研究だ。文科省の研究公正推進室に在籍する末席事務員の水鏡瑞希が総合職の須藤と一緒に研究結果を検証するタスクを拝命する。先に過労死したとされた財務省主計局の職員の調査から始め紆余曲折の調査からまさか?と思われる事態が判明する。ミステリーとして十分納得のいく以外な展開は頁を捲る速度を加速させる。著者のテーマの調査能力とか多岐にわたるプロットとか感心するばかりだ。
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