IT社長の徒然日記
創業以来30数年、読書を通して思うことを日記として記していきたいと、思いました。オーディオ、ジャズ、ゴルフ、海外旅行、酒その他諸々について。
水曜日, 10月 30, 2019
松本清張著「眼の気流」、
昭和38年に発表された短編4作品が収められている。いずれも現代で読んでも古臭さは微塵も感じられず推理小説として確たるものを持っている。作品の底流にある男の悲哀と怨嗟そして漠として不安は、高度経済成長期中の孤独感に覆われ四苦八苦する男の姿を見事に描き出している。プロットも多彩であり十分楽しめる作品だ。
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