松本清張著「熱い絹 下」
松本清張著「熱い絹 下」、マレーシアのキャメロンハイランドの別荘から忽然と姿を消したジェームス・ウィルバーを廻りマレーシア警察野戦隊、英国駐留軍そして長谷部捜査本部長らの懸命な捜査に関わらず一向に先の見えない現状である。折しも日本の舞踏団がキャメロンハイランドで興行する話が出る。また興行団の祈祷士廣澤がクルス荘の帰りに吹きやで殺害される。また公演中にも二人が殺害され状況は複雑に絡み合い真相は程遠いところにある。この紐帯を長谷部警部は見事に解くといったミステリーだが、著者は実際の事件をフィクション化したものだという。伏線を複数用意し容易に謎解きできない本書は長編だが読み応え満載だ。
0 件のコメント:
コメントを投稿