火曜日, 3月 30, 2021

服部まゆみ著「この闇と光」、著者の作品を読むのは初めてである。この作品はミステリーとかファンタジーとかSFとか不思議なイメージだ。4歳の時病院から攫われた子供鬱蒼とした森の奥の屋敷それはある小説家の別荘だった。少年は少女として育てられ13歳になり、青山墓地で置き去りにされ発見された。当時盲目だった少年の成長過程で嗅ぎ取る様々な事象は敏感であった。異国のイメージを持って暮らしていた少年にとって発見され日本を知り戸惑いながらさらに成長し、そして少年を攫った犯人に対峙する最後の場面が印象的だ。

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