日曜日, 9月 02, 2012

いよいよ、最終巻だ。江戸から明治そして大正・昭和の第二次世界大戦までの社会の歴史だ。読み進めて行く中で、明治時代が現代社会の基礎を作っているという認識だ。明治を少し読んでみようかと思う。



金曜日, 8月 31, 2012

経済学上では、欠かせないというゲーム理論を平易な説明で解説した本書は面白い。我々が生ける現代社会は、様々な人の行動や思惑が交差し互いの利害を決定する環境を戦略的環境という。この戦略的環境下で生活していることを認識し合理的に行動すべく意思決定することが、つまり戦略的思考であり、様々な意思決定の結果を分析することを戦略的分析と呼ぶと著者は言う。この分析や思考の中でのキーワードとして、著者はまず「インセンティブ」を挙げる。個人がある行動を起こす時、何らかの理由があるがその理由がインセンティブだと。次にコミット(確約)やその内容としてのコミットメントや、シグナリングさらにモラル・ハザードと戦略的思考に欠かせないこれら用語を身の回りの例を揚げなら解説して非常に興味深く読んだ。

月曜日, 8月 20, 2012

10世紀から14世紀前半の歴史だ。地方豪族が組織化され、京都を中心とする天皇と鎌倉幕府の対立と目まぐるしくダイナミックに変遷する歴史は面白い。13世紀末には、貨幣経済も発達して行く。こうした中、仏教や京都を中心として職人が組織され様々な技巧が発達し現在まで至っている。



日曜日, 8月 19, 2012

20世紀の歴史の中で、各国の思惑とりわけ西欧列強とロシア・アメリカの世界戦略の根底として地政学(ジオポリティクス)が果たした役割は大きいという。特に第二次世界大戦におけるナチスドイツ・日本帝国主義の地政学的思想の欠如が敗戦を招いたとも。シーパワーに対しての洞察が無かった。しかして今日時代は進み、宇宙を巻き込んだレベルでの地政学が求められる。ハウスホーファー、マッキンダ―理論はもはや古典的になった感がある。



ジェフリー・ディーヴァー著「007 白紙委任状」を読んで。

暫く、ブログを更新することがなかった。だだし読書は電車の中、ホテル等でしていた。J・ディーヴァーによるリメイク版007だ。少し冗長な感は否めない。ハラハラドキドキ感は最後にやってくる。やはり、ディーヴァー著者のローラーコースター的展開はいつ読んでも面白い。



木曜日, 5月 10, 2012


三浦しをん著「舟を編む」を読んで。
玄武書房に勤務する青年馬締を中心に国語辞典「大渡海」を編纂する物語だ。2012年本屋大賞受賞作品である。辞典編纂を通して「言葉」が人と人を繋ぎ、辞書作りに人生を賭ける人々の何とも温かな小説だ。

火曜日, 5月 08, 2012


宮沢やすみ監修「京都とっておき和菓子散歩」を読んで。
和菓子好きが高じて、遂に京都へと。あまた老舗の和菓子、京都を訪れる度に立ち寄り買う。先月末は、二条駿河屋さんに立ち寄り秀吉が褒めたといわれる羊羹は薄紅色したしっかりした食感で甘さは控え目だった。また松露はお茶受けだそうで半生菓子で小さなキノコの形をしていて中に餡が入っている。表題の書は、老舗の和菓子を求めての散歩をその歴史とともに紹介している。

水曜日, 4月 18, 2012


網野善彦著「日本社会の歴史」上巻を読んで。
古代より9世紀、平安初期までの日本社会の歴史だ。中学での教科書で学習した歴史と大きく異なる点に気付く。国家が形成される以前から中国大陸と朝鮮半島との倭の国としての日本が頻繁に交流を続けていたという歴史的事実である。関西を中心にさらに東北地方を巻き込み国家の形成が進展し9世紀には仮名文字も生まれ京都は本格的に都市化し仏教も広く普及する。



柏井壽著「極みの京都」を読んで。
京都を極めるとは、普段着の京都を訪ねることだという著者の京都入門の書だ。名所旧跡から宿、食とこの書を片手に京都を散策したい気分にしてくれる。御所に出入りする菓子匠が、東京に移転とともに京都の茶の菓子へ多くは転身した。そんな京菓子のルーツと現在の四季折々の京都の和菓子を訪ね歩きたいと思う。


日曜日, 3月 25, 2012


トレヴェニアン著「シブミ」下巻を読んで。
ケービングを趣味とするヘルの地底深く探検する様子が詳しく描写される。アラブの石油組織そして米国CIAも傘化に置く殺人組織マザー・カンパニーの追っ手が、ヘルに近づく。後半は、最後まで一気に読ませる迫力がある。著者は言う「賢明な人間は自分の望み自分の持ち物のレベルまで下げることによってバランスを保つ」とは蓋し名言だ。

トレヴェニアン著「シブミ」上巻を読んで。
書名にまず魅かれる。ウィンズロウ「サトリ」の原作が本書だ。ニコライ・ヘルの成長過程が上巻で記される。娼婦の元で生を受けたヘルは、日本軍上海部長の岸川大佐に回りあい「碁」を学ぶ、戦争で中国での日本軍の形成が悪化の一途を辿り、遂にヘルは岸川将軍の勧めで日本へと、碁士大竹七段の元へ日本での生活が始まる。戦前戦後を通して日本人の生活描写が良く表現されていて、ヘルが日本的なシブミへと到達すべく人生の目標設定がなされるまでが本書上巻である。

月曜日, 3月 19, 2012



梅原猛著「京都発見」(一)地霊地魂を読んで。
京都発見と題名の本書は、京都の案内書であるが観光案内とは異なり平安時代に数々の寺院が建立されその寺院を訪れ歴史的時代拝見を記した高度な京都案内書である。仏教の隆盛と相まって様々な寺院が建立され、その中に座す仏像そして仏師にも思いをはせ歴史的あるいは文学的に紹介している本書は読みごたえがありまた挿入されている写真も素晴らしい、京都を旅する時に参考にしたい一冊であると思う。



日曜日, 3月 11, 2012


マイクル・コナリー著「真鍮の評決」下巻を読んで。
事務所をリンカーン車に置くマイクル・ハラー弁護士によるミステリーは、いよいよ弁護活動の終末を迎え、新たな犯人像が浮かび上がるFBIボッシュ刑事との連携により遂に判事に辿り着く、予想外の結末だ。米国での裁判の陪審員は、日本の先ごろ始まった裁判員裁判との関連を考えると面白い。

水曜日, 3月 07, 2012


マイクル・コナリー著「真鍮の評決」上巻を読んで。
マイクル・ハラー弁護士によるミステリーだ。著者はミステリー界の大御所だが、初めて読む。友人のジェリー弁護士が死亡し、後釜として指名されたハラーが裁判に臨む。妻とその愛人2人の殺害容疑で起訴されたエリオットを回り、ハラーのチームが活躍を始めるまでが、この巻だ。

なかむらるみ著「おじさん図鑑」を読んで。
様々な世のオジサンたちの姿態を観察し図鑑に纏めた本である。イラストレーターである著者の本領発揮か。内容は良くあるオジサン達が良く観察されていてコメントも面白い。何故かこの本は文字サイズが小さくて、オジサンには読みにくい。

岩波邦明著「2ケタ×2ケタの暗算」を読んで。
TVでも紹介された2ケタ暗算が6時間でできるという本である。例のお魚プレートを使った暗算手法は斬新的でアイデアに富んでいる。後半のスペシャルプレートとなると少し無理があるように思える。いずれにしてもインド式の算数を日本で実現させる画期的な手法だと思う。

木曜日, 2月 23, 2012


著者の作品は、リンカーン・ライムシリーズは、全て読んでいると思う。今回手に取ったのは、パーカー・キンケイド文書検査士として活躍するシリーズだ。ディーヴァーのプロットを含め、期待に違わない迫真のミステリーは、ヘニング・マンケルと比較しても圧倒的である。ローラコースター的結末はさらに興味深く期待に違わない、これぞディーヴァーだと思わせる内容だ。何故か彼の著作の安心感と期待感の入り混じりつつ読破するのは私だけであろうか?。

月曜日, 2月 20, 2012


スウェーデンの小都市イースタ署の刑事ヴァランダーは、長期休暇中だ。燃え尽き症候群でもないが、刑事を辞職する決意をして署に向かうが、殺人事件が発生する弁護士トーステンソン親子の殺害に遭遇する。しかも休暇中息子のステンより親父の死に疑問を持ちヴァランダーは相談を受けた経緯があった。刑事として情熱が再燃し捜査にあたる刑事は自分の感を信じながら多国籍企業の頭首ハーデルベリに挑む。

火曜日, 2月 14, 2012


平安初期の僧、空海について世に知られる「弘法大師」の思想について著した書である。その代表的三部作を中心に空海の思想を解り易く解説したというが、かなり難解である。大日如来を中心にした世界観というか空海の哲学は他宗派を批判しながらも、生き生きと人生観を感じ空海の広大な世界についてもっと知りたいと思う。

月曜日, 2月 13, 2012


人生の60の還暦を過ぎまさに頂上から下り坂つまり下山途中である。著者は戦後平譲からの引揚者で80にならんとするやはり下山者だ。頂上からの下山は少し余裕ができ高山に咲く花を愛で雲の流れを見る余裕が生まれ、その昔を回顧しノスタルジーに浸り至福の時を過ごせるのが下山者だと。