木曜日, 5月 30, 2024
笹沢佐保著「海賊船幽霊丸」、
徳川家光の時代に瀬戸内を仕切っていた来島海賊の物語である、頭を務めるのは新九郎と新八郎の兄弟でありこの二人は双子であった。小島の洞穴にあった和船に乗りまさに出航しようとしていた船の名前は幽霊丸といい大海原に漕ぎ出し南方を目指して出航した。途中現在のフィリピンにあたるミンダナオ島あるいはツソン島を見てそこで捉えられている日本人を救出する作戦であるその後補給をするためダバオに立ち寄る予定だったが、思わず鉢合わせたのはイスパニアの軍艦だった、新八郎の号令下二隻の軍艦と補給艦を奪取した。この物語は著者の晩年の作で最終章を盟友の森誠一氏が輔弼したそうである、笹沢氏の著作は380作にも及ぶ膨大な物である。
月曜日, 4月 29, 2024
辻村深月著「傲慢と善良」、
東京育ちの西村架(かける)は父親の死亡に伴い小さなビール輸入販売の会社の社長に収まっていた、30代後半になってようやく結婚を意識して婚活する中で知り合った坂庭真実(まみ)と付き合いながらも架は当面結婚はと先延ばしにしていた、真実は群馬県庁で臨時職員としてl働いていた30代の後半の女性で両親からも結婚について日頃からうるさく言われ両親の意見に従い結婚相談所で婚活をしてきた自分で決められない性格の女性だった。その彼女が東京に出て架と知り合い結婚に動き出していながら、ストーカ被害を理由に蒸発してしまう。彼女を追う彼の心理を深く捉えまた真実の心理そして内省を冗長ながら見事に描いた大恋愛小説である
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