月曜日, 12月 11, 2006

コーヒー一杯のジャズ を読んで。

1960年頃のジャズのレコードを良く聴き、スウィングジャーナルも読んだ。植草甚一なる人は、雑誌での紹介記事で知った。おしゃれなコーヒーが好きな「ジャズ」評論家というイメージがあった。Mデイビスの「死刑台のエレベーター」から1970年の「Bitches Brew」に至る10年間は、ジャズの激動の時代であった。ついて行けなくなったジャズファンも多い。J・コルトレーンはまだしもアーチー・シェップやアルバート・テイラーにはついて行けないという。私がジャズファンになったのは、1970年の2年ほど前からである。前衛ジャズを聴き、ウィントン・ケリーを聴くとほっとする気持ちが今でも忘れられない。
米国社会も戦争や恐慌から立ち直り冷戦時代へと突入する時代背景である。またビートルズが世界を席巻した時代でもあった。ビートとインプロビゼーションをトコトン突き詰め精神的内部を表現しようとした時代だが、それは音楽ではなかった。少なくとも「楽しく」は無かった。70年のジャズをこの頃勉強したいと思っている。

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