IT社長の徒然日記
創業以来30数年、読書を通して思うことを日記として記していきたいと、思いました。オーディオ、ジャズ、ゴルフ、海外旅行、酒その他諸々について。
月曜日, 10月 04, 2010
村上春樹著「ノルウェイの森」下巻を読んで。
死は生の対極でなく常に傍にあり共にあるものだと。下巻では、直子が自ら命を絶つ。何もかも残さず全ての行ける軌跡を消して、緑の父は、生涯を賭して起こした本屋を背に死んでゆく。残された姉妹二人は、本屋を処分してアパートに住み夫々の生活を始める。主人公渡辺青年を取り巻く、交通事故死する友人、そして友人の恋人であった直子、そして緑の父の死三者三様の死を描く。そうした死を見つめながらも生きる主人公の死生観とも言うべき不条理性というべきかを思う。そして生は続く。
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