木曜日, 1月 19, 2012


「ジェノサイド」に続く、日本人作家の意外なファンタジーを織り交ぜたミステリーで秀逸だ。ロンドンから少し離れ北海に面して浮かぶソロン島が舞台だ。島を統治するエイルウィン家の頭首が何者かに殺戮される。12世紀の雰囲気が随所に感じられ、面白い。魔術を使う暗殺騎士団デーン人の襲来と戦うソロン島を守る騎士団、変遷騎士としてエイルウィン家に雇われる個性溢れる戦士達との壮絶な戦いは、読んでいて情景が鮮やかに浮かぶ。最後まで頭首を殺戮した犯人が解らないというプロットも上手い。

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