IT社長の徒然日記
創業以来30数年、読書を通して思うことを日記として記していきたいと、思いました。オーディオ、ジャズ、ゴルフ、海外旅行、酒その他諸々について。
土曜日, 1月 27, 2018
山本一力著「だいこん」、
大工安治の元に生を受けたつばきは、幼い頃から酒好きで博打好きな父親の借金だらけの赤貧の家庭で育った。ヤクザの伸介の取り立てさらに食うものにも困窮するどん底の生活を家族5人で耐え忍んだ。そんな中母親みのぶが蕎麦屋に奉公することになり、母親の立ち振る舞いを実際に見たつばきは将来の自分の姿を科さねる。細腕繁盛記でもある本書は江戸庶民の人情ふれあいの中に人間の生とは何か?生きるとは?読者に問いかける。忘れかけた日本人の心をもう一度原点に立ち換えさせてくれるそんな物語である。
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