太田愛著「天井の葦 下」、
失踪した公安捜査官山波を追って曳舟島に到着した鑓水、相馬、修司ら3人は地元の漁師達の中に入り幸運にも果って絶命した正光の同僚喜重の好意で民家を借り住まうことになった。島を調査するうち山波が隠れている確信を掴む。そんな折公安の調査官が島に乗り込み間一髪のところで漁師に助けられ島を脱出し東京へ向かうことができた。立住の児童ポルノDVD携帯により逮捕され一刻の猶予まない4人は計画を実行する。後半の展開は迫力がある。検察と第二次大戦下での言論統制、秘密保護法による無差別の捕縛と警察庁公安との闘いをテーマにしたプロットは著者の力量の大きさを見る思いだ。
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