IT社長の徒然日記
創業以来30数年、読書を通して思うことを日記として記していきたいと、思いました。オーディオ、ジャズ、ゴルフ、海外旅行、酒その他諸々について。
日曜日, 2月 25, 2018
黒川博行著「暗闇のセレナーデ」、
著者の初期の作品だ。美術界取り分け彫刻界の組織である立彫会の副理事長の加川昌の失踪とその妻の自殺未遂から端を発した事件の真相を美大の女子の二人美和と冴子そして西宮北署の刑事が追う。彫刻界、美術界の裏で動く闇を鋭く描きまた当時の美大生の生活もリアルに描写している。著者が美大出という事情も相まって鋭い。事件捜査は一転二転と犯人は用として特定できず巧妙な計画的な犯行をメインにプロットは読者を十分堪能させる小説だ。
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