山崎豊子著「女の勲章 下」、
矢代銀四郎の経営手腕は卓越し、学院経営は発展の一途を辿り大阪、京都に分校を設営するまでになった。作者のこの銀四郎という人物描写、創造が式子を初め他3人の女性の本質を引き出している。綺羅美やかな世界に憧れ自分を高みにし人生を謳歌するといった女性の本能を余すところなく描き切っている。式子はフランスの有名なデザイナーの型紙を購入するべく渡仏する。兆度パリに来ていた白石教授との逢瀬が彼女の魂を揺さぶり銀四郎との精算を決意し教授と結婚しようとするが、自らの命を絶つこととなった。
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