水曜日, 9月 30, 2020

ピエール・ルメートル著「監禁面接」もう4年も就活を行っているアラン、妻ニコルは英語教師彼は蓄えを削りながら生活をする状態だ。そんな折、大手メジャーへの就職志願をする。なんと会社を襲撃するプレイングゲームだという、人事担当職を募集しその志願候補者にモニターで逐一見学させ適切な対応をさせる。それを会社の重役連が観察し採用決定するといった。破天荒なアイデアだ。アランは周到な準備をすすめ、試験に臨む。そこで彼が見せたのは見学でなく自ら本物の銃を使用して恫喝するといったものだった。取り押さえられ拘置所にぶち込まれたアランに起きた事はまさにどんでん返しだった。失業者の悲哀と大手会社の不正、私服を肥やす役員愛する妻娘を思いやる男の悲哀を見事に描いている傑作だ。

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