水曜日, 12月 30, 2020

高橋克彦著「写楽殺人事件」

高橋克彦著「写楽殺人事件」、たった10か月余りで、140点もの作品を残した浮世絵師東洲斎写楽とは一体誰だったのか?著者のミステリーの主題はここにある。江戸期版元の蔦屋重三郎下で作品を世に問うた写楽。美大に勤務する津田は秋田への旅行で秋田藩が江戸文化深く拘わり秋田蘭画の絵師が写楽と関連しているのではと気づく。浮世絵界の二大派閥勢力の狭間で次々と発生する殺人事件、大学内での陋習、権利と欲が重なる歴史ミステリーだ。

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