水曜日, 11月 29, 2023

田島斗志之著「黒百合」、 戦後の混乱期に夏休み東京から神戸は六甲の別荘にやって来た少年進は友達として2人と知り合い仄かな恋心抱きながら夏休みを過ごす。戦前のドイツでの旅行に付き添った時のヒトラーに支配されたドイツの情景やらが生々しく描かれている、そこで知り合った二十歳の女性一人旅だというそれが戦後に思わぬ邂逅につながる。ここに描かれてる翁は宝塚歌劇団の創始者であるという、六甲の山と森の中で静かに繰り広げられる幼い恋愛感情そして殺人が挟まり一挙にミステリーになってゆく。

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