日曜日, 10月 15, 2006

アフターダーク を読んで。

村上春樹の本を初めて読んだ。最新刊らしい。午後11時55分から翌朝午前6時50分まで、時系列に物語が美人を姉に持つマリの行動と高橋というトロンボーンを練習する大学生そして、モーテルに勤めるかおりとサラリーマン白川のそれぞれの行動がこの時間帯の中で動いていく。全ての人間がほぼ病的いや病気である。普通の生活とみられる大都市の闇の中で蠢く人間の行き着く先は結局兄弟愛というか家族というか。観念で捉えられない血の繋がり、肌の感触の中にしか無いのであろうか。

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