木曜日, 8月 30, 2018

松本清張著「大奥婦女記」、清張の時代物ということで手に取ってみた。江戸時代の大奥の様々な局面を描きその神髄を余すところなく捉えている。将軍お殿様との大奥婦女子との拘わりから、大奥婦女の嫉妬や妬み憎悪と様々な人間の感情や醜聞などが極めて明快に書き出され江戸時代の世上と民衆との乖離が見通せる。城に勤務する近習の出世にからむ企みや暴利を貪る役人の姿はいつの時代も同じだと思う。

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